MESSAGE

すぎもと歯科院長の杉本です。

当院ホームページをご覧いただきありがとうございます。
早いもので、当院も開院して20年が過ぎました。開院当初よりホームページを制作しておりましたので今回のホームページも3代目となりました。
これまで診療できたのも、ひとえにご来院くださった患者の皆様といつも頑張ってくださっているスタッフさんたちのお陰だと感謝しております。
今回は、3代目のホームページ制作にあたり、私たちの診療方針は開院以来変わることはないのですが、これまでの歯科医師人生での思い出や色々気づいたことなどを簡単に述べさせてください。

私は若干25歳で徳島大学歯学部を卒業したのち、京都の比較的大きな医療法人に勤めることになりました。同期入局の先生方は自分を含め6人。残念ながら2人の先生は違う道を歩まれることになりましたが、今でも4人の仲間は仲が良くたまに会えば昔話に話が弾みます。

当時は、現在のように臨床研修医制度もなかったため、大学卒業後の進路は、大学院に進学し研究者を目指すか、大学医局での研修、開業医での研修の3つが主な卒業後の進路でありました。
この法人には、たくさんの先生方が在籍しており、歯科診療の基礎からみっちりと教えていただきました。患者さんのご来院される数もかなり多い医院であっため、かなりの症例を実地で学ばせていただけたのは本当に幸せなことでした。
小児歯科、虫歯治療全般、入れ歯、被せの治療、訪問診療、審美歯科、複雑な要因で起こる咬合崩壊症例等、、、、ここでの5年と少しの期間は若さと体力だけで突っ走り昼夜を問わず歯科診療の技術や知識を得ることにがむしゃらな楽しい時間を過ごしていました。この医院での経過が今の自分の基礎になっていると今でも先輩、同期、後輩の先生方に感謝しています。
そして、大学を卒業してから8年目に当地で開院する運びとなりました。
今でも若い先生方は開業する場所で悩まれると思いますが、私も色々悩んだ挙句、幼少期より育った豊中に戻ってくることになりました。

私の開院以来の基本的な考え方は、不必要な治療を避け、なるべく最小限の介入で効率の良い治療結果を目指すこと。治療時の苦痛を減らすため麻酔自体もできるだけ痛くないように工夫しまた患者さんに緊張させないようにできるだけフレンドリーに接すること。そして治療をなるべくする必要がないように予防医療を充実させることです。
過去から現在に至るまで、患者さんというのはできるなら歯科治療は受けたくないでしょう。（予防治療やクリーニングを除いて）歯医者に来るだけで血圧が上がるわという方もたくさんいらっしゃると思います。
矛盾するようなのですが、そのためにできるだけ虫歯は小さなうちに治療する方がいいのです。歯周病で歯が抜ける前に治療介入すれば少しでも歯を残す可能性が高くなるのです。

30年前に比べれば、国民の皆様の歯科治療に対する意識も大幅に変わりました。
現在では多くの方々が、予防医療の重要性を理解され定期的なメンテナンスを受けていただくようになりました。
しかし、未だ歯医者が怖くて歯科医院に行けないよという方がおられるのも事実なのです。
私たちの医院にもそういう方がお越しになられるのですが、そういう時ほどなるべく怖くないように診察診療すように心がけています。

これからは人生100年時代というようです。
これまでのように人生50～60年食べれたらいいよという時代ではありません。
人生80年はまだまだ途中のようになってきました。

私の臨床歯科医師人生があと何年なのかわかりませんが、国民の皆さんが少しでも楽しい人生を過ごせるように、いつまでも楽しく食事をし快適な生活を送ることができるように、怖くて歯医者に行けなかった人も怯えることなく歯科医院に通えることができるように優しい診療をこれからも続けていくつもりです。

これからも歯科治療・予防歯科を通じてお口のみならず皆様の全身の健康維持に寄与できるように取り組んでいく所存です。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

2025年6月
すぎもと歯科　院長　杉本秀貴